会社設立当時
2007年の会社設立時には、メールはThunderbirdを使い、携帯はSoftbankのガラケーを使い、案件管理はホワイトボードを使ってみたり、付箋を壁に貼ってみたり、エクセルを使ってみたり・・・。
今思えば色々とシンプルな世の中だったなと回想しています。
月日は流れ、コミュニケーションツール、ビジネスツールがどんどん進化していく中、喜んで飛びついたツールや世の中に置いていかれない為に少し背伸びをして導入したツール、そして導入したけどその時の当社には導入が早すぎて途中で使用を止めたツールもありました。
そこで、誰か興味ある?って話しですが、当社で現在使っているビジネスツールをご紹介したいと思います。
メールやドライブ
Thunderbirdをやめるきっかけは、当時メールサーバーとファイル共有サーバーの運用保守を依頼していた会社がその事業を切り離し別の会社に譲渡したことでした。それによりなんとなく愛着もなくなったのでG suite(今の『Google Workspace』)へ思い切って切り替えをしました。
それ以降『Google Workspace』に慣れ親しみ、必然的にクラウドストレイジは『Googleドライブ』、オンラインミーティングは『Google meet』など日々Google関連のツールを標準で使っています。
コミュニケーションツール
スタッフ間のやりとりは『LINEWORKS』を使用しています。
一部外部の関係者様とも使用していますが、原則クローズドな利用。『LINEWORKS』を入れるまではスタッフの個人使用のLINEを使わせてもらい業務上のやりとりもしていましたがさすがに公私の区別をつけないと・・・。ということから2021年夏に導入しました。
それ以外に『CHATWORK』は外部の協力会社様とのコミュニケーションに使っています。
社内利用はゼロ。主にWEB系の方々と使う事が多いので社内も一部の人達の間で運用しています。
『SLACK』も薄っすらと使っており、主にオウンドメディア編集部(OM部)の社内情報共有で使用。
私(代表)自身はほどんど見ていないツールですが、OM部内ではコンテンツ制作上の変更点や進捗管理を中心に頻繁に利用しているツールです。
これらを使い何不自由なく業務ができていますが、私個人的には『LINEWORKS』にアルバム機能があればもっと良いのにな~と思っています。
顧客管理ツール
2011年に『セールスフォース』を顧客管理ツールとして導入。
一番良いところは自社に合わせた自由度の高い設計ができる点。あまりにもやれることが多すぎて当社では恐らく『セールスフォース』の10%程度の機能しか使ってないと思うものの、案件管理や数字管理をする分には営業マンのやる気を促すグラフやチャートが色々な角度から出せるので、視覚的にも楽しめるツールです。アプリ版は使いづらいのであくまでPCで使うのに適してます。
営業部以外にもOM部の集客状況を管理したり、賃貸管理部の担当者ごとの扱い件数やクレーム等の管理でも使用しており、業務面では一番利用頻度の高いツールです。
デメリットもあり、簡単な仕様変更は私でもできますが、難しい変更についてはそれ相応の知識と経験がある方や業者に依頼する必要があるため都度費用がかかったり、依頼する手間もあります。
また、ユーザーごとに費用がかかり利用するライセンスにもよりますが、高いライセンスは16,000円程度するため、使用用途をしっかり見定めてどれほどの業務効率化が図れるかを吟味しないと、導入後に使用を断念せざるを得ない状況になってしまいます。実際に利用を停止された会社さんを多く見ています。(※安価なライセンスは@3,000円程度です。)
賃貸管理系ツール
2011年頃までは管理物件数も30件程度だったため、エクセルを使い私が一人で管理をしていました。
その後、事務スタッフに業務を手伝っていただくようになった時に最初に導入したのが『楽賃083』(らくちんおおやさん)でした。私の記憶では当時価格が安く気軽に利用開始できたことで即決しました。
その後、管理戸数が増え次に導入したのがダンゴネットの『賃貸名人』。このツールは『楽賃083』よりも機能が多く、それでいて低コストだったので2017年頃に導入。その後、あと少しで1,000戸というあたりで『賃貸革命』を導入。
これを書きながら、なぜ既に『賃貸名人』に入っているデータを新しいツールに乗せ替えてまで『賃貸革命』を導入したのかをすっかり忘れてしまったのですが、恐らく帳票類の出力が楽になることが一番の理由だったと思います(笑)
勤怠管理
出勤時と退勤時の勤怠管理は『KINCONE』を使っています。
他のツールと同様に他社ツールと比較して導入したわけではないので善し悪しはわかりませんが、管理者である私が使用している分にも、スタッフが日々利用している分にも、なんらストレスがないのでとてもシンプルでストレスのない良品な気がしています。
費用も、ユーザー1人あたり@200円/月と良心的ではないでしょうか。
スケジュール管理
元々は『セールスフォース』でスケジュール管理をしていたものの、途中で仕様変更があったために『セールスフォース』とも同期できるものを探し『MITOCO』という管理ソフト使っていました。
ですが当社としては使い勝手が悪く、しばらくして『RAKUMO』に変更し、今でも使っています。(ただ、スマホ版のアプリがなくブラウザでの見た目がちょっとダサいな・・・と思いながら使っています。)
スタッフの中には『RAKUMO』を使わず、同じく同期される『Google カレンダー』を使っている人もいるので、みんなも見た目がちょっとダサいと思ってるんじゃないかと思っています。
人事管理ソフト
これまで人事労務の管理ソフトはなかったのですが、2024年に『HR BRAIN』を導入。
きっかけは、スタッフが増えていく中で営業職であれば数字で分かり易く評価(報酬という意味だけでなく言葉での称賛なども含めた評価)を得られるものの、非営業スタッフに関しては評価方法が曖昧に映ったり、小さな会社ゆえに恣意的に思われたり、属人的な評価と思われたりすることを無くしたいという思いが強くなったことからでした。
また、『当社は〇〇のように行動できる人物を高く評価します』という項目を細かく正しく言語化することで、何か誤った行動を行ったときにそれが恣意的に指摘されたと思われてしまう、双方にとって悲しい結果を極限まで無くしたいという思いもあり導入しました。
運用開始して1年程度なので、少しづつ〝誰かを評価する〟〝誰かに評価される〟文化が浸透し始めたくらいで、まだ手探りな部分もありますが、導入したことで今いるスタッフのみならず採用面でもプラスの効果が出ていると感じています。
適性診断ソフト
採用時の適性診断は過去にペーパーのものを使っていた時期もありましたが、2019年から『SCOUTER』を取り入れ、入社をご検討いただける方には全て『SCOUTER』の適性診断を実施しています。
導入当初は当時在職していたスタッフにも実施をしていただきましたが、初めて試みでしたのでみな気恥ずかしさや変な結果が出ないか・・・などビクビクしながら実施していたのを覚えています。
自社にデータが多く集まることで『SCOUTER』のスコアの出方の傾向や、自社への向き不向きなどもなんとなくわかるようになり、採用の最終判断で迷ったときに拠り所となる指標のひとつとして使っています。低コストであること、また、結果(回答)が即時にわかる点も使い勝手が凄くよく気に入っています。
以上、現在使っている主なビジネスツールのご紹介でした。
まだまだ規模の小さな不動産会社ですが、どのようなツールを使って日々の業務を行っているのか、どういういきさつでこれらのツールを使用するに至ったのかなど、どこかの誰かに少しでも参考になりましたら幸いです。
これからも取捨選択しながら当社にフィットするものは積極的に取り入れ、業務のスピードや品質向上を目指していきたいと思います。